2020年6月6日(土)
岩手県ではまだ新型コロナウイルス感染症の発症者ゼロでした。
全国的にも新規感染者数は低めで落ち着いた状態となっていましたが、県をまたいだ移動はまだ制限された状態で、そんな時だからこそ「金色堂」を見に行こう!ということになり・・・
平泉へ行くことにしました。
世界遺産「中尊寺」
https://www.chusonji.or.jp/index.html
地元で最も有名な観光地です。
普段ならばたくさんの観光客で賑わっているはずでした・・・
しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で観光には大きな制限がかけられ、考えられないくらい観光客が少なかったのです。
空いていることの殆どない中尊寺第1駐車場もがらがら、第2駐車場はクローズ。
快適この上ありませんが、何か複雑な思いが胸を占めます。
車を止めたら月見坂を登っていきます。
東南アジア系のグループ(6人くらい)とすれ違いましたが、留学生さんたちでしょうかね?
降りてくる人はまばら、登っていくのも僕たち以外2組くらいでした。
月見坂の杉木立の中を爽やかな風が吹き抜けます。
中尊寺には何度か訪れていますが、改修されて金色を取り戻した金色堂には縁がなく(っていつからだよ)覆堂に入って見たことはありませんでした。
今回の目的は「金色堂」を見ること!
とはいえ、各お堂や見どころは一通り回ります。
お堂めぐり開始 八幡堂~弁慶堂
八幡堂
弁慶堂手前の門?
弁慶!
弁慶堂
弁慶堂から東物見台越しに見た衣川方面
遠くに見えるのは岩手山だろうか?
東物見台
東物見台には西行歌碑と梧逸句碑があります
きゝもせず 束稲山の桜花 よし野の外に かゝるべしとは
西行法師
清衡の 願文の意の 大文字
遠藤悟逸
さらに坂を登っていきます。
木漏れ日がきれい
瑠璃光院~観音堂
瑠璃光院
ここには入れません
地蔵堂とその脇にある歌碑
右が臼田亜浪句碑
夢の世の 春は寒かり 啼け閑古
左は・・・分からず・・・(T_T)
薬師堂は改修中で建物が跡形もありませんでした
観音堂
中尊寺本堂
中尊寺本堂です。
ここでは、というか今までのお堂全てですが、しっかりお参りをいたしました。
「商売繁盛、家内安全、病魔退散、世界平和・・・」
不動堂~大日堂
不動堂
峰薬師堂です
本堂の隣りにある小さなお堂ですが、池があることもあり他のお堂とは趣が異なります。
目のお守りを売っていました。
ろーがんが進行してきたので買っとけばよかったかなあ
峯薬師堂池のカエル石像
親ガエルの上に子ガエルのせて~♫
この池にはモリアオガエルがいるそうな。
大日堂と梵鐘
阿弥陀堂~
阿弥陀堂
弁財天堂
周りに池があり黄菖蒲が咲いておりました
白山神社
ここには行きませんでした~
いよいよ金色堂へ
宝物殿である讃衡蔵の端に拝観券発行所があり、拝観券を買って金色堂へ向かいます。
拝観券で讃衡蔵も見学できます。
奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵しており、平安文化の一端を知ることが出来ます。
金色堂へ続く坂道
金色堂は写真撮影禁止なのでこちらをご覧ください
https://www.chusonji.or.jp/know/konjikido.html
金色堂は、それを覆う建物(覆堂)の中にあります。
堂内は少し薄暗いのですが、金色堂はライトアップされていてとても美しく輝いておりました。
奥州藤原氏の黄金文化、そして浄土思想。
理想の国家建設ができるほどの文化と経済力があったしるしでしょうね。
本当にすばらしい。
ディスプレイが設置してあり、金色堂の豪華絢爛たる装飾と仏様、藤原氏について詳しく解説してくれますよ。
堂外には芭蕉の句碑がありました
五月雨の 降り残してや 光堂
奥の細道ですね
奥の細道と言えば誰もが知っている!?
夏草や 兵 (つわもの) どもが 夢の跡
奥州藤原氏の栄華と滅亡、非業の死を遂げた義経を偲んだのでしょうか?
また、昭和45年に開催した岩手国体の折、中尊寺にお立ち寄りになられた天皇陛下が金色堂にちなんで詠まれた御製の碑がありました。
みちのくの 昔の力 しのびつつ まばゆきまでの 金色堂に佇つ
昭和45年10月本県で開催された第25回国民体育大会に、天皇皇后両陛下が行幸啓の砌り県内各地を御覧になり、たまたま中尊寺にお立寄りになった。
この歌碑はその折、天皇陛下が金色堂に因んでよまれた御製を岩手国体記念として末永く伝えるため建立するものである。昭和47年10月10日 岩手県知事 千田 正
中尊寺経蔵~金色堂覆堂
中尊寺経蔵
関山天満宮
金色堂覆堂の手前に芭蕉の像がありました
どうせなら、(想像上での)実物大で作ってほしかったな・・・
以前はこの覆堂で金色堂が守られていたのですね
子供の頃、この覆堂の下金色堂を見たような記憶があるのですが、昭和38年に現在のような覆堂になったと記されていますね。
だとすると記憶違いかね・・・S38なら私まだ1歳じゃんか・・・
帰路につきながら思うこと
静かに
ゆっくりと
中尊寺を巡りました。
とっても良かったですよ・・・
人が少なくて。
でも
つはものどもがゆめのあと
なんか
寂しくもある中尊寺訪問でした。
コメント