何か、定番と聞くと避けて通るへそ曲がりのワタシ。
ヘッドホンも、歌入れをするようになってから選んだのは SHUREのSRH840 でした。
密閉型で高遮音タイプ。
歌入れには欠かせないヘッドホンとなっています。
しかし、最近になってミックスする時のレファレンスはやっぱコレかな~って思うようになってきました。
そう、SONYのモニターヘッドホンMDR-CD900STです。
https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-CD900ST/
審査系の音楽番組とかでよく審査員がしているやつです!
MDR-CD900ST
言わずと知れたモニターヘッドホンの超定番品。
いまさらコイツに手を出すのかい?
って言われますよね・・・
レコーディングする時にはSHUREのSRH840を使うのですが、レコーディングとミックスをする場所が違うためミックス用にヘッドホンが欲しくなった訳なんです。
今まではどうしてたのかって?
ミックスは家でするので、リスニング用のSONY WH-1000M2を使っていたのです。
WH-1000M2はノイズキャンセリングヘッドホン。
http://61.121.118.1/headphone/products/WH-1000XM2/index.html
完全にリスニング用です。
音は柔らかく少し引っ込んだ感じに音像が遠くに広がるタイプで、ミックスの細かい音の変化についいくのは苦手なようです。
SRH840は少々ドンシャリな感じを受けるので、ミックス用にもう1つ手を出す感じではありません。
SONYにはMDR-M1STという新しいモニターヘッドホンがあるけれど、MDR-CD900STよりずっと値段が高いこともありあまりそそられなかった
http://www.smci.jp/s/headp/page/m1st
MDR-CD900STをめでたく購入!
知ってましたが、そっけない箱ですね
さすがプロフェッショナル仕様!
緩衝材など一切無し。
樹脂の袋に入っているだけ。
初期不良以外救済してくれません・・・
覚悟を持って買えってことね。
ただ、このヘッドホンのすごいところは全てのパーツが売られていること。
やらないと思うけど、パーツを全てバラで揃えればキットみたいに組み上げることができる(゚д゚)!
サービス体制がすごい!
外観はというと
赤い帯の ”for DIGITAL” の文字がカッコいい。
と同時に、CDが一般的になり始めた1980年代のオーディオ製品の香りがするロゴだな~って思いました。
いまではDIGITALが当たり前だけど、当時はDIGITAL黎明期で製品にはこぞってこんなロゴ付けていたっけ。
ヘッドバンドの ”STUDIO MONITOR”
硬派な感じですな
ウワサには聞いていましたが、イヤーパッドは薄いです。
ハウジングはしっかりしていますが、イヤーパッドが薄いせいかSRH840より音漏れがします。
もちろん、密閉型なのでそんなに大きく音は漏れませんけれど。
イヤーパッドはオーバル型
実際に装着してみると、ドライバーと耳穴がくっついているような感触。
側圧は強めなので僕は長時間かけ続けることは出来ませんでした。
音質のインプレッション
これがプロフェッショナルのモニター音か~って感じ。
聞かなきゃ分からないっすよね・・・
僕の持っている、あるいは持っていたヘッドホンのどれとも異なる音質でした。
耳とドライバーの距離が近いせいか、音がストレートに鼓膜を打ちます。
カナル型のイヤホンとも異なるストレートな音。
しかも能率が高いからか他のヘッドホンで最適な音量となるボリューム位置ではMDR-CD900STではうるさく感じます。
甘さは微塵もなく、出てきた音を余さず色を変えず音に変換しているって感じ。
EQやコンプをいじった時の変化がよく分かります。
超低音は出ていないと思いますがベース音の躍動が大変心地よかったのが印象的でした。
ただ、ハウジングが小さく耳の上に乗っかるタイプなので長時間の運用には向かないです。
耳が痛くなっちゃう・・・
要は、長時間使わないことです。
短時間使用なら最強だと思いました。
私としては当初予定していたミックス用では無くレコーディングのモニター用としてその実力を発揮してもらおうと思います。
1989年に登場したMDR-CD900ST。
すでに誕生から30年も経っている銘機です。
僕のところにやってきてまだ2ヶ月ほどですが、楽しい音楽ライフを提供してくれています。
やっぱり、定番は外せない、というお話でした。
追加:
eイヤホンのMDR-CD900STのページに改造記事が載っています。
参考まで
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