断捨離で見つけた古いナショナルのスピーカー
多分ポータブルカラオケ用のPAスピーカーだと思います。
40年くらい前のものでしょうか?
音は出るし意外に立派なのでちょっと手を入れて自宅カラオケの返し用モニターに仕立ててみました。
40年くらい前のものでしょうか?
ナショナルの8トラカラオケ用のスピーカーだと思うんです。
両親宅にそんなのがあった記憶があります。
倉庫にはカラオケ本体は無かったので確認しようがありませんけど・・・
音を出してみたらヌケが悪く少々音がこもり気味です。
まあ、数十年動いてなかったのでまともに音が出ただけでも奇跡に近い!
PAアンプからYoutubeの音をしばらく流してみましたが、煙が出ることもコーンが破れることもなく何とか使えそうでした。
ただ、ボリユームを上げると箱が盛大に振動してどこかがビリついているのがわかりました。
むむ・・・
改造グセがまた目覚めてきたぞ
まあ、開けてみましょうか!
スピーカボックスの内部
当然ながらオールプラスチック製
1cm厚くらいのフェルト吸音材が貼り付けてありました
フロントのネジを外すとバッフルは簡単に外れました。
背面に固定してある入力端子のネジを外すとボックスだけになります。
内側にはお情け程度のフェルト吸音材が貼り付けてありましたが、剥ぎ取ってみると背面にはスリットが!
トランジスタラジオかっての。
とてもオーディオ機器には見えませんね。
せめて密閉型にしようよ~
って事で、密閉ボックスに改造するゾ!!
改造開始
まずは、スリットの外側にアルミテープを貼り
内側にシリコンシーラントをたっぷり充填して穴を塞ぎました。
少しでもボックスの背面が重くなるようにね。
すべてのスリットをシリコンで埋めたら、元々あったフェルト吸音材をしりこんの上に押し付けて貼り付け、さらに古いスピーカーを解体したときに取り出しておいたグラスウールを側面に押し込みました。
背面のフェルトがない部分にも残り物のロックウールなどを貼り付けて密閉箱らしくなってきました。
配線コードにも一工夫する
配線コードはむき出しのままでしたので、自作スピーカーでよくやる配線処理「真綿でくるむ」処理を施しました。
配線が振動で暴れなくなり、音も締まるような気がします。
よく見ると、意外にスピーカーユニットはしっかりしてますね。
マグネットもそこそこ大きいし。
フロントバッフルは10mm厚のパーティクルボード。
これは手抜きですね。
せめて12mmは欲しかった・・・
フロントバッフルにも一工夫する
実は、フロントバッフルは左右2箇所だけアングルで箱に固定されていました。
上下には薄いゴムのシートがタッカーで止めてあっただけで固定にも密閉にも役に立っていません。
これはいかん。
ゴムはすべて剥ぎ取り、バッフル上下の端面にエプトンテープを貼り付けました。
エプトシーラーとも言います。
気密防水に最適の製品です。
本当なら箱の中にフロントバッフルを止める枠を設置するのがスジなのですが、プラスチックのリブやら突起物やらが邪魔になり面倒です。
で、エプトシーラーで気密にしちゃおうと。
両面テープになっているので貼り付けは裏紙を剥がすだけ。
この剥がす作業がなんとも面倒で・・・
剥がれちゃえばなんてこと無いんですけどね
改造の効果
Myカラオケルーム
背面開放型?のハコから密閉箱へ。
ボンボンいってた低音は密閉箱にしたことにより量感は大幅ダウン。
予想通りなので問題ではありません。
その代わり、中音域の抜けはかなり改善。
ボーカル帯域はよく聞こえてきます。
PAのイコライザーで高音を少し持ち上げてやればさらに改善するのでまあ目的は達成できたかなと。
コロナの影響でカラオケ大会もオンライン全盛となり、そのおかげ?でMyカラオケルーム(ほんとは会議室)も設備が充実したな。
返しの音を聞いて歌うことはマイクの使いこなしに密接に関係してくると思っているので、古~いポンコツPAスピーカーですが今後の活躍に期待です!!
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