オーディオに目覚めたのは小学校高学年の頃。父親から譲り受けたのステレオが始まりでした。
最初はレコードから音が出るのが楽しくて仕方なかったのですが、中学、高校と年齢を重ねるごとに耳も肥え、この針じゃ満足いかない・・・とか思い始めるのですが、お金のない学生ですからじっと我慢。
満足なステレオコンポを揃えられたのは就職してからでした。
その当時に入手してまだ手元に残っているコンポーネントを懐かしみつつ紹介していきたいと思います。
ちなみに、私はオーディオオタクではありませんので高額な商品には手を出しておりません。
コスパ最高!!
オーディオテクニカ AT-F3
最初に手に入れたコンポはKENWOODで揃えたのですが、プレーヤーはカートリッジレスだったので当時オーディオ誌で大絶賛されていたオーディオテクニカのAT-F3をチョイスしました。
さすがに40年ほど前の製品なのでオーテクのホームページにも情報がありません。
調べてみたスペックはこんな感じです。
AT-F3
・価格 10,000円 ・発電方式 MC型(デュアルムービングコイル)
・出力電圧 0.35mV/1kHz 5cm/sec
・針圧 1.25~1.75g(最適 1.5g)
・再生周波数帯域 15-50,000Hz
・チャンネルセパレーション 27dB/1kHz
・チャンネルバランス ±1.5dB以下/1kHz
・コンプライアンス 9×10-6cm/dyne
・内部インピーダンス 12Ω
・負荷抵抗 20Ω以上
・針先 0.2×0.7mil 楕円 ・自重 5.0g
・発売 1985年3月
巻線はLC-OFC、無垢ダイヤの楕円針を備えて定価1万円。値引きしてもらって確か8,000円で手に入れたと記憶しています。
当時の低価格カートリッジでは常にベストバイ、とんでもない高コスパを誇りました。
最初にして最高にゴキゲンなMCカートリッジ
最初のマイカートリッジ。
何のレコードを最初に聞いたかは忘れてしまいましたが、キリッと音像の引き締まった溌剌とした音が出てきたのが印象に残っています。
数年後にAT-F3/Ⅲにバトンタッチするまで、たくさんの女性ボーカルアルバムを鳴らしてくれました。
今ならもっとしっとりした音がいいな~とか思うかもしれませんが、当時はオーディオにお金を十分回せるほど裕福ではなかったのでスピーカーから出てくる美しい音をひたすら貪るように聞いていました。
今思い返しても、このAT-F3はほんとゴキゲンな音を鳴らすカートリッジだったなと思います。
時代を経てカンチレバー周りがかなり腐食していますが、拡大してみると無垢ダイヤ針の片鱗が見て取れます。
ボディに指紋が・・・拭いても取れません(泣)
ほぼ40年前の製品ですが今だって現役です
久しぶりにプレーヤーにセットして聞いてみました。
ちゃんと音出るじゃん!
しかも、結構ゴキゲンな音。鳴らしていない期間がかなり長かったのでダンパーとか傷んでいるはずなんだけど。
現在のメインカートリッジ Phasemation の PP-200 と比べればアラも見えてきますが、AT-F3 だけを聞いてみたならたったの1万円(今ならいったいいくらなのか?)で買ったカートリッジの音には聞こえないんじゃないかな?
今のラインナップならAT-OC9XEB相当なのでしょうか。いやいや、こいつは接合針だからな。
AT-OC9XEN相当かも。定価49,500円・・・
当時はアナログ全盛期だったからコストもガンガン掛けることができたんかな。
いやいや、オーテク恐るべし!!
コメント