AKG C7 : ハンドヘルドコンデンサーマイクを使ってみた

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ボーカル用マイクは一体何を選べば良いのか?

ワンランク上の歌い手を目指そうという人には避けて通れないテーマですね。

最初は失敗したくないので、当然のようにど定番であるSHUREのSM58やSENNHEISERのE935などのダイナミックマイクを選ぶでしょう。

私はそのどちらも使っている・・・マイク沼にハマっているマイクオタク??であります。でも¥には限りがあるので高価なモノには手が出せません💦💦

お父さんのお小遣い程度?で良いモノを求めております。

今回は私がSHURE SM58、AKG D7の次に選んだ AKG C7 を紹介します。

目次

ハンドヘルドコンデンサーマイク AKG C7

AKGはオーストリアの音響機器メーカーで、古くからマイクやヘッドホンがスタジオなどに導入されている老舗であります。

私ももう少し¥があればC414-XLSというコンデンサーマイクが欲しい!!!

C7は実勢価格が3万後半と少しお高いのですが、ダイナミック型のマイクよりも繊細な表現が出来るコンデンサー型のハンドマイクをぜひ試してみたい!と意を決して手にいれました。

ラージダイヤフラムのコンデンサーマイクは取り扱いがシビアで気を遣いますが、C7は多少ラフに扱っても大丈夫。ライブでガンガン歌ってもへっちゃらでタフなマイクでした。

C7の特徴

メーカーのHPにはC7の特徴が次のように述べてあります。

・レコーディング用マイクで定評あるAKGの技術を結集し、新たに開発した独自のコンデンサー・カプセルを搭載。

・微細な音声信号も確実に捉える新開発のコンデンサー・カプセルを搭載。原音を忠実に再現する色付けのない音質と透き通るほどに明瞭な高域を実現。

・最大音圧レベルは150dBに達し、大音圧の音源も歪むことなくクリアに収音。

・カプセルと本体を固定している筒状のパーツに3つのポートを設けることで、カプセル背面の気流の乱れを防ぐオープン・カプセル技術を採用。全帯域に渡って極めて精確な指向制御を実現し、ハウリングを最小限に抑制。

・振動の吸収性能が高い特殊ゴムをカプセルとボディーの間に配置し、ハンドリングノイズを低減。ワイヤーメッシュグリル、高密度フォーム、メッシュフィルターの三層構造のフィルターにより、ポップノイズも大幅にカット。

・湿気や衝撃に強く、ラフな扱いにも耐える頑丈設計。

形式

コンデンサー型

指向特性

スーパーカーディオイド

周波数特性

20Hz~20kHz

開回路感度

-48dB re 1V/Pa

最大音圧レベル

150dB SPL(THD 1%)

等価雑音レベル

21dB SPL(Aウェイト)

インピーダンス

600Ω以下

電源

ファンタムDC48V±4V/3mA

端子

XLR(3P)

寸法(φ×H)

51×185mm

質量

346g

付属品

マイクホルダー(SA61)、交換用インナー、専用マイクケース

C7スペック詳細

ヒビノマーケティングHP より引用

結構しっかりしたマイクケースが付いてきました

いいですねぇ。

スーパーカーディオイド型の指向特性なので使いこなすには歌い手に技量を求められますが、その分ハウリングにはめっぽう強く、タッチノイズも極小。

実際に手に取ってみるとマイクグリルの先端が平らになっていてマイクの向きが合せやすいと感じました。スーパーカーディオイド型の指向特性だとマイクの芯を少し口から外しただけで音が痩せてしまうため、マイクの向きはとても重要なのです。

それに多少手荒に扱っても(落としちゃダメよ)壊れない。

ボーカル用マイクにはうってつけじゃないですか。

C7の音色

どんな音が録れるのか期待が高まります!

コンデンサマイクなのでマイクプリのファンタム無電源をONにしてゲインを上げ、ミキサーのメインボリュームを上げながら

「テス、テス・・・マイクチェック」

決してグリルを叩いて音が出るか確かめちゃいけませんよ!やりがちですけど💦

マイクチェックは必ず声でやりましょう。

私はAKGのダイナミックマイクD7という兄弟機も持っているのですが、C7のゲインはD7より小さくマイクプリのゲインは1目盛高めにセットしました。

因みに試聴環境は次の通りです。

マイクプリ PRESONUS TubePreV2

ミキサー  MACKIE ONYX8

スピーカー JBL 305P MKII

DTM機材ラック DAWはStudio One

ファーストインプレッション

まず第一印象。大人しい音だなと感じました。

コンデンサマイクなのでキリッと角の立った音がするかと想像していたのですが肩をすかされました。

柔らかくフラットな音です。

細かな音も拾いますが、ラージダイヤフラムのコンデンサーマイクのような何でも拾い上げちゃうぞ~みたいな感じではありません。

もっとも、ハンドマイクで何でも拾い上げられちゃったらハウりまくって大変かも💦

以前ステージで使わせて頂いた事のある(おそらくSHUREの)ワイヤレスコンデンサマイクはかなりキレッキレの美音がしたので、あわよくばそんな音がすれば良いな~って思っていたので少しがっかりしたのですが、PAさんに「これかなり高いので気をつけて使ってね」って言われたくらいのブツだったので比較しちゃいけないかな。

様子見しながら何曲か歌う

音がフラットなのは良い事です。
PAのイコライザーや、録音後に色づけが自在に出来るのだから。

録り音に癖があると後で苦労する事になるのが常ですしね。

そんな訳で使い倒していきましょう。

AKGのマイクは握りやすい

私が好んで歌うのは古めのフォークソングや歌謡曲。バラード中心に歌いますがロックも好き。

いろいろ歌ってみるとC7の高音は大人しめ、低音は少しふっくらとしているのでマイクと口の距離を近づけすぎないように適切に保つ必要がある事が判りました。しかし離しすぎると音が入ってこないように感じたので自分の美味しい距離を見つけるまで歌い込まないといけません。

ガッツりシャウト系の歌には向かないかな~?そっち方面はSM58の領分でしょうか。

大人しめの美音なのでバラードには良く合うかと。

歌がスムーズに流れるようで、上手くなったんじゃないか?と錯覚するようです。※決して上手くはなってない😭

リップノイズや吹かれには強い方だと思いましたから、録音用途にも使えそうです。

因みにSPLが150dbもあるので楽器はもちろん、口をべったり付けてかなり大声で叫んでも音は割れません。
ま、やらないでしょうけれど。

しばらくはメインで使ったが・・・

歌ってみたの歌入れに使ったり、オンラインカラオケ大会の音源録りにしばらく使いました。

音の弄りがいがあるのは良いのですが、私はどうしても大人しめの音に馴染めませんでした。

同じAKGのダイナミック型D7はガッツのある明るいキャラクターのマイクで、こちらの方が私の好みに合うのです。その兄弟機でコンデンサ型ならもっといい音が録れるかもと思って選んだのでしたが、地方在住で実機を試す事なんて出来ないからネット情報頼りであとは勘!!! D7とキャラが似ているだろう、なんて甘い考えでした。

D7はじゃじゃ馬、C7は小公女セーラ?って感じでしょうか。

結局わたしゃじゃじゃ馬が好きなの♡という結論に到り、○ルカリさんで次のオーナーの手に委ねました。

C7は高級感があり手にもなじみ美音が録れる良いマイクでした。

ただ、私の好みに合わなかっただけ。

C7を売った代金でSENNHEISERのE935が手に入りました。

今ではE935が私のメインマイク、D7はロック系の歌を歌う時、SM58はカラオケ大会の練習用に使っています。

マイク沼は深い。

今は押えられていますが、いつ何時C414-XLSが欲しい病が発病するやら。

物欲よりもさあ!

練習、練習!!!

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