自宅ではスピーカーから音を出して音楽を楽しむ事が出来ない私。仕方なくヘッドホンオーディオにのめり込んでいきました。より良い再生環境を求めてヘッドホン沼にハマっているのですが、湯水のようにお金を使う訳には生きません。手の届く価格で気に入るヘッドホンは手に入るのでしょうか??
今回はAKGのモニター用ヘッドホンK712PROを紹介します。
K712PROとは
オーストリア・ウィーンの世界的な音響メーカーAKGの販売する開放型ヘッドホンで、フラッグシップモデルK812に次ぐ高級機です。
PROタイプは音楽制作環境に最適なモニター用ヘッドホンですが、このK712PROはリスニング用としても十分使える一台に仕上がっています。
外観の特徴
軽量なプラスチック製のハウジングを2本のワイヤーが繋いでいます。ブラックとオレンジの対比がカッコイイのですが、ケーブルのオレンジ色が少し黒っぽくあまり印象が良くありませんでした。もっと綺麗なオレンジ色に出来なかったのでしょうかね?勿体ない。
開放型ヘッドホンなのでハウジングには細かい穴が開いています。AKG Reference Headphonesとさりげなく印刷されています。
プラスチック製なのでちょっぴりチープさを感じますが質感は悪くありません。
ヘッドバンドにはAKGの型押しが施されていました。これ、さりげなさ過ぎてほとんど見えません。白で印刷した方が良かったんじゃないかな~?
長さ調節はヘッドバンド両端のゴムバンドによる自動?調節になっています。すこし心許なく感じますが激しく頭を振らない限り落ちる事は無いと思います。やってみてはいませんけれど。
オーバーイヤー型の大きなイヤーパッドはとても柔らかな質感で肌触りがとても気持ち良いです。長時間リスニングでも耳が痛くなったりしません。
本体の他、収納ポーチ、ストレートケーブル、カールケーブル、標準プラグアダプタ、保証書などのドキュメントが付属しています。
ストレートケーブルとカールケーブルが同梱してあるのは良いですね。ただ、ストレートケーブルのオレンジ色が良くありません。黒だったら良かったのに・・・。
音質は?
私としては初の開放型ヘッドホンでしたので、広い音場と空間表現力に期待していました。
主に聞くのは女性ボーカル。ジャンルはポップスとJAZZが中心で時々クラシックやロックも聴きます。
女性ボーカルでは開放型ならではの空間表現力を発揮し、ボーカルがすっきりと中心に定位したうえでバックスは広く頭外へ拡散していきました。密閉型のヘッドホンと異なり、音の濃密感は薄れまるで屋外にでもいるかのようです。それでいて各楽器はきっちりと場所が判るように聞き分けられる分解能もあります。
この音場感はクラシックには最適かもしれません。
ところがロックではガンガン聞こうと思うと普通よりボリュームを上げないと満足いきません。中高音は高精細で情報量も豊富なのですが、低音は少し拡散気味でパンチ力に欠けます。ボリュームを上げても高音が耳に刺さってくる事はありませんでしたが、やはりドスンと来る低音を期待すると密閉型に軍配は上がります。
最適なソース
女性ボーカル、男性ボーカル、クラシック、JAZZ
※広い音場が心地よいと感じるソースなら何でも合いそう
イマイチなのは
ロック、バンドものなど迫力が欲しいもの
※ライヴ盤などは気持ち良く聞けるのも有るかもしれません
我が家のリファレンスにならなかった理由
音質も広い音場も私の好みにはバッチリとマッチしたK-712PROでしたが、我が家のリファレンスヘッドホンにはなりませんでした。
その理由は・・・
気持ちよく聞ける音量では音漏れが盛大で妻から「五月蠅い」とクレームが来た!!
です。
家の中で私の領域はリビングの2階部分。そこは吹き抜けになっているためヘッドホンから漏れ出た音は家中に響いてしまうのです。もちろんスピーカーから出る音に比べれば十分小さいのですが、気になる人には何を言ってもダメなのです。
残念~
自分の部屋があり、多少音が漏れても大丈夫な人にお薦めいたします。
試してみたかった開放型ヘッドホン。我が家では使えない(゚´Д`゚);;;という残念な結果になりましたが、これでもう迷うことなく密閉型のヘッドホン探しに集中できます。
さて、次は何にしようかなぁ…
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